Windowsでパッケージを自作
Windowsでパッケージを自作するための入門編です。
CやFortranを使ったライブラリの作成についてはいずれ紹介したいと思います。
ライブラリにしておくとsource()でいちいち読みこまなくて済みます。
ヘルプも見ることができるようになります。
Windows XP Home と Windows 2000 Pro でテストしました。
皆さんライブラリの作成に挑戦してみてください。
CRANに日本からのライブラリがあふれる日がいつかくるかもしれませんね。(かくれR狂)


準備

必要なソフトウェアの準備です。
R helpのメーリングリストの僅かな情報を頼りにいろいろとソフトを探しました。

Cygwinのインストール

Cygwinからsetup.exeをダウンロードします。
具体的なインストール方法はcygwinを使いこなそう等を参考にしてください。
これを書いている時点では1.5.7-1というのが最新です。
CygwinのperlとteTeXはインストールしないで下さい。
すでにインストールされている方はCygwinを起動して、
perlがインストールされているかチェックしてください。

> which perl
/usr/bin/perl

と表示される場合は、アンインストールしなければなりません。
(または環境変数PATHを変更することでも問題を解消できます。)
インストールしてある場合は、setup.exeでUninstallしてください。 zip,make,tar等が必要となります。

ActivePerlのインストール

ActiveStateからダウンロードします。
具体的なインストール方法はPerlのインストール等を参考にしてください。
バージョン5.8.3.809というのでテストしました。

fpTeXのインストール

色々なフリーのTeXが存在するようです。
fpTeXが最も相性がいいようです。
インストールに少々時間がかかります。

Microsoft HTML Help 1.4 SDKのインストール

hhc.exeというコマンドを使うために必要です。
Microsoftからダウンロードします。

パッケージの作成手順

  1. Rを起動してライブラリに含めるオブジェクトを作成します。
  2. パッケージ作成のためのサブディレクトリ群を作成します。
    > package.skeleton(name="hogehoge", c("first", "second"), path="c:/Rsrc/packages")
  3. INDEXファイルを編集する。
  4. DESCRIPTIONファイルを編集する。
  5. manディレクトリに含まれる.Rdファイルを編集する。
    ここでちゃんと編集しておかないとlatexがエラーを起こしストップします。
  6. Cygwinを起動する。
  7. Rcmd, perl, make, zip, latex, hhcが起動できるようにPATHに追加する。 私の環境ではPATHの先頭に次のように追加しています。
    $ export PATH=/cygdrive/c/TexLive/bin/win32: \
    >/cygdrive/c/Program\ Files/HTML\ Help\ Workshop: \
    >/cygdrive/c/Perl/bin:/cygdrive/c/R/rw1080/bin:$PATH
    Rcmdのパスにスペースが含まれているとうまくいかないようです。
  8. TMPDIRを設定する。
    $ mkdir tmp
    $ export TMPDIR=~/tmp
  9. パッケージの一つ上のディレクトリに移動する。
    $ cd /cygdrive/c/Rsrc/packages
  10. パッケージをチェックする。
    .dviファイルが必要なければ'--no-latex'オプションをつけます。
    latexでエラーがどうしても無くならない場合にも有効です。
    $ Rcmd check hogehoge
  11. 問題が無ければパッケージを作成する。
    $ Rcmd build --binary hogehoge
    これでhogehoge_x.x.zipみたいなファイルが出来上がります。

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Last-modified: 2023-03-25 (土) 11:19:17