RGtk
Gtkとは
Gtk (GIMP tool kit)とは、主にLinuxで使われるGUI構築のツールキットである。総合デスクトップ環境GNOMEはGtk+をベースに構築されている。RGtkというパッケージを用いるとRからもGtkを利用できる。しかし、Gtk+1.2ベースなので、現在のGtk2環境からするとかなり古いことは否めない
Gtk2用のRGtk2というパッケージがリリースされました。今後はこちらを使うとよいでしょう。
RGtkとその仲間
- RGtk
- GtkライブラリやGNOMEライブラリへのインターフェイスを提供することによって、Rの中でGUIを簡単に作成するためのパッケージ。インストールにはglib-devel gtk+-develが必要。
- RGdkPixbuf
- ウィジェットとして利用するGtkPixmapオブジェクトの中にPNGやJPEGなどさまざまな形式の画像をロードするパッケージ
- RGtkHTML
- GtkベースのGUIの中にHTMLコンテンツを表示する機能を有するgtkhtmlライブラリへのインターフェイスを提供するパッケージ
- RGtkExtra
- データ表、ディレクトリツリー、アイコンリストを制御する機能を有するgtk+-extraライブラリへのインターフェイスを提供するパッケージ
- REventLoop
- Rが有するRead-Eval-Printイベントループ機能をGtkやTcl/Tkのものと置換するために、イベントループの抽象的なAPIを提供するパッケージ。このパッケージは、GtkやTcl/Tkがネイティブに制御・協同できるアイドル・タイマーイベントを提供する。現在のRでは実装できないまたは実装困難な機能(例えば、Rggobiで使用されるtooltips, timers, idle actionsなど)が、このパッケージを用いることにより利用可能になる。
- RGnomePrint
- 印刷や印刷プレビューを制御するgnome-printライブラリへのインターフェイスを提供するパッケージ
- RGtkViewers
- 多数の異なる形式の情報を閲覧するGUIを提供するパッケージ。対応形式は、データベース、データ表、CRANやその他のリポジトリ、クラス階層、Gtk情報、Rソースコード、カラースキーム、XML、ウィジットツリー。
- RGtkBindingGenerator
- Gtkライブラリへのインターフェイスを提供するS言語やC言語のソースを作成するためのパッケージ。このパッケージは、RGtkパッケージの作成に使用され、embedded Mozilla、 gtkhtml、Zvtなど他のGtkライブラリと連携する用途にも使える。
- RGtkConsole
- GtkConsoleクラスへのインターフェイスを提供するパッケージ。疑似ターミナル環境が提供されるが、gnome-ternimalやESSと比べて優れている点も見あたらず、用途は不明。
- RGtkGlade
- GNOMEの対話的GUI構築ソフトGladeへのインターフェイスを提供するパッケージ。Gladeの中でコールバックにRの関数を書くことができる。
利用例
library(RGtkViewers)
CRANView(c(Omegahat="http://www.omegahat.org/download/R/packages"))
同梱のgnome-interface.gladeを読み込んだところ。
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