MacOS X Leopard 専用のアプリですが、OmniGraphSketcher は、比較的単純なグラフ作成ソフトですが、テキスト注釈や自由な書き込みなどをグラフに追加できるので便利そうです。β版がリリースされたばかりですが、早速Rのデータを読み込ませてみました。
使用データはirisを使います。
> data(iris)
OmniGraphSketcher は、データのインポートはクリップボードから直接行うようなので、irisのデータをクリップボードにコピーします。?connections にある通り、MacOS X の場合は、pipe("pbcopy","w") で、/usr/bin/pbcopy コマンドへのパイプをつくってあげれば、クリップボードに出力をまわすことができます。
> con <- pipe("pbcopy","w")
write.table で、データを書き込みます。OmniGraphSketcherは、スペース区切りだとうまく読み込めないようなので、タブ区切りにしてあげます。基本的に単純な散布図を描くのが得意なようなので、Sepal.LengthとSepal.Width で描かせてみましょう。先頭行をカラム名として認識するので、row.names=Fとしておきます。
> write.table(iris[,1:2],file=con,row.names=F,sep="\t")
最後に、クリップボードへのパイプをきちんとcloseします。これをやらないとデータがクリップボードにいきません。
> close(con)
さて、これでクリップボードにデータがコピーされました。OmniGraphSketcherを立ち上げ、コマンド+Nで新規グラフを作成して、おもむろにコマンド+Vでデータをペーストしましょう。
散布図が描けました。色や点の形を変えたりするのがOmniGraphSketcherの得意分野なので、これからいろいろ加工できそうです。
さらに、Speciesカラムもいれてあげると、ラベル付けもしてくれるみたいです。
> write.table(iris[,c(1,2,5)],file=con,row.names=F,sep="\t")
3列以上を与えると、1列目を共通のXとして、それ以外の列は複数グループのY軸の値として認識するようですね。
> write.table(iris[,1:3],file=con,row.names=F,sep="\t")