* CRANについて [#be21a04c]

CRAN (Comprehensive R Archive Network)は、R本体や各種パッケージをダウンロードするためのWebサイトで、
全世界にミラーサイト((同じコンテンツをコピーして提供するサイトをミラーと呼ぶ。))が存在する。
日本にも、統計数理研究所ミラー(https://cran.ism.ac.jp/ )、
会津大学ミラー ( ftp://ftp.u-aizu.ac.jp/pub/lang/R/CRAN )、山形大学ミラー(https://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/cran/ )が存在する。
適切なミラーを選べば利用者の側には高速で快適なダウンロードが、サーバ管理者の側には負荷の軽減が期待できる。
* ミラーの使い方 [#u6d5254e]

CRANはWebブラウザを用いてR自体をダウンロードするためにも使われるが、より便利な使い方として、
Rから直接パッケージを自動インストール、自動アップデートするためにも使うことができる(install.packages(), update.packages() )。
しかし、以下のような設定をしないと、これらの関数ではCRANの本家サイト( http://cran.r-project.org )が使われてしまう。

** 初期設定であらかじめ設定しておく場合 [#v47a9e15]

install.packages()等でCRAN国内ミラーを使うためには、options()をあらかじめ使っておくのが簡単だろう。
  options(repos="https://cran.ism.ac.jp/")
この指定以後はCRANからのファイルのダウンロードには指定されたミラーサイトが使われるようになる。

しかし、options()の指定は通常、Rを終了すると保存されず、毎起動時に指定しなおす必要がある。
これは面倒なので、Rの初期化ファイル(.Rprofile)にoptionsの指定を書いてしまうのがよい。

LinuxやMacOS Xではホームディレクトリ、WindowsではRをインストールした先のディレクトリ(C:¥Program Files¥R¥rw1090 など)に
下記のような内容の.Rprofileという名前のファイルを置けば、毎起動時にこの内容が読み込まれてCRANオプションが適切に設定される。
  options(repos="https://cran.ism.ac.jp/")
Windows環境ではドットで始まるファイルが作成し辛いらしいが、
いったんドット抜きのRprofileという名前のファイルを作って書き込み、それをエクスプローラでリネームするのがよいらしい(未確認)。

もし、Webへのアクセスにプロキシを利用しなければならない場所では、この.Rprofileに以下のような内容を追記すればよい(The R Book p.50より)。
  Sys.putenv("http_proxy"="http://proxyhost:3128/")
-Windows環境で「.Rprofile」という名前のファイルを作るときは、「メモ帳」でファイルの名前を""で囲んだ「".Rprofile"」、ファイルの種類を「すべてのファイル」にすればよい。 -- [[hashi]] &new{2006-07-08 (土) 14:59:24};
-Windows環境のノートPCなどでインターネット環境(プロキシ)が異なる職場・自宅・外出先を持ち歩く場合は、Rのショートカットのプロパティを開き、リンク先の「"...Rgui.exe"」の末尾に「 --internet2」を追記して、「"...Rgui.exe" --internet2」とすれば、コントロールパネルのインターネットオプションで設定したプロキシ設定が自動的に使われる(The R Book p.50より)。 --  &new{2006-07-08 (土) 15:14:56};
-Winows では,ドットで始まるファイルが作成しづらい?~
R コンソールから,
 cat("options(repos=\"https://cran.ism.ac.jp/\")\n", file="foo/bar/.baz")
などではいかが? --  &new{2006-07-10 (月) 19:08:44};
- R2.12.2にて.Sys.putenvは廃止予定と警告が出る模様.動かない事例があればSys.setenvを使用のこと. --  &new{2011-04-27 (水) 02:54:10};
- 筑波大や東大のミラーは現在は停止されているようなので、記事冒頭およびコード例から削除しました --  &new{2019-04-29 (月) 17:22:36};

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** 逐次設定する [#ld036c99]
いつも使っているミラーでエラーが出るとき、一時的にダウンロード先のミラーサイトを変更したいときがあるだろう。そのような場合は、reposオプションでミラーサイトを指定する。例えば、Task Viewで"Spatial"のパッケージセットをインストールする際に、東京大学のミラーサイトを指定するには下記のようにする。
 > library(ctv)
 > install.views("Spatial", repos="https://cran.ism.ac.jp/")
- 選択リストからミラーサイトを選ぶコマンド例: -- [[kkd]] &new{2012-11-03 (土) 20:29:39};
 > chooseCRANmirror(graphics=FALSE)


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