// 2005年  4月  4日 月曜日 19:37:37 JST
// 谷村 晋
// 自由に加筆してください
COLOR(red){SIZE(30){RのBuilt-in GUI}}

#contents
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UNIX系版のRにも貧弱な機能ながらGUIが内蔵されている。選択できるのは、X11, Tk, %%gnome%%の3つである。デフォルトではX11が指定されている。そのため、デフォルトでは、画面へのグラフィック出力は、X Windowアプリとして表示されるようになっている

* GNOME

COLOR(red){R 2.1.0からGNOME Consoleは本体から切り離されたようです。別途 gnomeGUIライブラリを入れないと、GNOMEのR Consoleは起動しません。gnomeGUIを入れるとRgnomeが作成され、Rの起動オプション--gui=gnomeが使えるようになります。後日このページを2.1.0に合わせて全面改定しようとおもいますが、どなたか代わりに整理してくださると嬉しい。}


 $ R --gui=gnome

とすると、GNOMEアプリとしてR Consoleが起動する。%%日本語入力は不可なので、日本語入力が必要なときは、(従来通り?)ターミナル上で使うか、emacs+[[ESS]]を使うしかない。%%日本語入力もOK。このR Consoleウィンドウは、フォント指定、色指定(入力テキスト、出力テキスト、背景)などを設定でき、コンソールとページャーとそれぞれ別に設定できる。

#ref(Screenshot-R-gnome.png)

ヘルプを表示すると、次々と別のWindowが開くので、コマンド・関数のヘルプを並べて読みたいときには便利である。

#ref(Screenshot-R-help.png)

%%GNOMEモードでのグラフィック出力が、2.0になってから挙動不審(グラフィックのウィンドウ枠が表示されない)だと思っていたら、[[R2.0.0の新機能・変更]]に%%
 The gnome/GNOME graphics device is now defunct.
%%と書かれていた。枠がないのでマウスでウィンドウを閉じることができないが、それを我慢すれば使えなくはない。現実的には、コンソールまたはemacs+[[ESS]]上でRを使いつつ、それとは別にGNOMEモードのRを起動し、ヘルプ表示用に使うというのが賢い使い方かも知れない。%% R 2.1.0では正常にグラフィック出力されるようです。

* Tk

 $ R --gui=tk

とするとTkアプリとして起動する。
// しかし、これは(私の環境 VineLinux3.1+tk-8.4.6-0vl1+R-2.0.1_ja-1vl1では)落ちまくりで使いもにならない。

#ref(Screenshot-R-tk.png)

* おまけ

 $ R --gui=none

とすると、画面にグラフィックが表示されることはない。このオプションに何の有用性があるのかと不思議に思うかもしれないが、例えば、リモートログインしたコンソール上でRを使っていて、ローカルでの表示に1時間近く待たされるような重いグラフィックを作成するときなど、うっかり表示を開始してしまわないようにこのオプションで予防できる。

* コメントなど
#comment


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