一元配置分散分析(F 検定) oneway.test

  注:F 検定という略称は使わない方がよい

*機能

2 つ以上(通常は 3 つ以上)の正規母集団からの標本平均値が等しいかどうか検定する。分散は必ずしも等しくなくてよい。~

*使用法

 oneway.test(formula, data, subset, na.action, var.equal = FALSE)

*引数

 formula	「左辺値 ~ 右辺値」の形をしたモデル式
		左辺値は平均値を検定する数値変数
		右辺値は群の水準をを表す変数
 		必ずしも factor でなくてもよいようだが,他の関数との関連もあるので,factor にしておくのが無難
 data		モデル式に出てくる変数がデータフレームに含まれる場合は,それを含むデータフレーム名
 subset		オプション。観察データのサブセット
 na.action	データに NA が含まれるときに適用される関数(注)
 		デフォルトは getOption("na.action") により示されるもの(通常は na.omit 関数)
 var.equal	等分散を仮定する場合に TRUE を指定する(教科書に多く取り上げられている方法)
 		デフォルトは FALSE になっているので注意が必要(独立二標本のときの Welch の方法の拡張)

注:[[超訳:NAの扱い]]

*戻り値

 $ statistic  : F 統計量
 $ parameter  : 自由度(var.equal=FALSE の場合は小数自由度になることがある)
 $ p.value    : P 値
 $ method     : 検定の種別
 $ data.name  : データの記述

*例

 > x <- c(1,2,3,2,1,2,3,4)	# 8 個のデータ
 > y <- c(2,1,2,3,2,2,1)	# 7 個のデータ
 > z <- c(3,2,1,2,3,4,5)	# 7 個のデータ
 > d <- c(x, y, z)		# 一つにまとめる	
 > d
  [1] 1 2 3 2 1 2 3 4 2 1 2 3 2 2 1 3 2 1 2 3 4 5
 > g <- factor(rep(1:3, c(8, 7, 7)))	# グループを表す factor を作る 
 > g
  [1] 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 3 3 3 3 3 3 3
 Levels: 1 2 3	# 数値データのように見えるが実は factor
 
 > oneway.test(d ~ g)	# デフォルトでは等分散を仮定しない検定
 
 	One-way analysis of means (not assuming equal variances)
 
 data:  d and g 
 F = 1.5355, num df = 2.000, denom df = 11.848, p-value = 0.2553
 
 > oneway.test(d ~ g, var.equal=TRUE)	# 普通の教科書に載っている等分散を仮定する検定
 
 	One-way analysis of means
 
 data:  d and g 
 F = 1.5935, num df = 2, denom df = 19, p-value = 0.2292


トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS