SIZE(20){COLOR(red){多重ループを一重ループに変えるための範囲リスト作成へのコメント}}

よく理解できてはいないのですが,効果ははなはだ疑問です。
記述が簡単になるというのも,私には,逆に思えます。
アルゴリズムを,単純に記述するのがわかりやすくかつ速いのだと思えるのですが?

 > n <- 200
 > m <-100
 >
 > a <- function(n, m)
 + {
 + Range <- mult.range(1:n, 1:m)
 + for (x in Range) x[1] + x[2]
 + }
 > system.time(a(n,m))
 [1] 11.41406  0.03125 12.10156  0.00000  0.00000
 >
 > b <- function(n,m)
 + {
 + for (i in 1:n) for (j in 1:m) i+j
 + }
 > system.time(b(n,m))
 [1] 0.0703125 0.0000000 0.0859375 0.0000000 0.0000000

===== 追加

今,もう少し読んでいて,この添字の変化規則は R(または FORTRAN) ではなくて C(とか JavaScript) ではないかと思いました。
R では,最初の添字が一番速く変化する。C では最後の添字が一番速く変化する。
それをわきまえていれば間違いがないのですが,この添字規則に従う配列(?)をRで共用するときには問題が起こります。
----

この関数を考えざるを得なくなった理由は、あるプログラムで6重ループを(しかもあちこちで)使わざるを得なくなったからです。例えば(実際はもっと複雑です)

 for (i1 in 1;10) {
 for (i2 in 1;10) {
 for (i3 in 1;10) {
 for (i4 in 1;10) {
 for (i5 in 1;10) {
 for (i6 in 1;10) {
    関数本体
 }}}}}}

こうしたコードがあちこちにでてくると、エディタで全体を見回すことが難しくなり、編集がしにくなります。特に多数の括弧が煩わし(ループが増えると括弧を使わざるを得なくなる)くなります。これが真の問題でした。スピードの点では、コメントに述べたように、少数の繰り返しでは効果は見えにくいです。また速度が逆に遅くなる例を作ることもできるでしょう。アルゴリズムを素直にコード化するのが最善 and/or 最速かどうかは大いに疑問です。実際、私の経験では、まずアルゴリズムに素直なコードを書いて、使いものにならなくて、あちこち工夫せざるを得なくなることの方多いです。勿論、これはプログラムの内容次第でしょう。なお、多重範囲は配列ではなく、ベクトルのリストです。添字変化順序についてのご指摘はその通りです。(私自身はそうした規則にセンシティブなプログラムは書かない、というより書けない)

 > foo <- function () {
      for (i in 1:10)
      for (j in 1:10)
      for (k in 1:10)
      x <- 1                # ループの効果だけを見るための無意味な表現式
  }
 > foo1 <- function () {
      for (i in Range)
      x <- 1
   }
 > system.time(Range <- mult.range(mult.range(1:10,1:10),1:10)) # 範囲リストは予め作っておいて再利用!
 [1] 0.02 0.01 0.04 0.00 0.00
 > system.time(for (i in 1:1000) foo())
 [1] 0.93 0.04 1.07 0.00 0.00
 > system.time(for (i in 1:1000) foo1())
 [1] 0.48 0.00 0.50 0.00 0.00

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